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外壁塗装で火災保険を利用する際の注意点

近年よくネットでも「火災保険を使えば外壁塗装が0円に」といった塗装業者の広告を目にします。
実はこれには語弊があり、実は「火災保険を使えば外壁塗装が0円になることもある」が正解です。

外壁塗装で火災保険を利用できるのは、建物が風災によって被害を受けた場合です。
風災とは、台風や突風、竜巻、暴風、またはそれに伴った強い風によって生じた飛来物で外壁や屋根に損害が生じることを指します。
簡単に言えば、自然災害による被害にしか利用できないということです。
つまり、通常の経年劣化や「外壁の色が褪せてきたから塗り替えたい」といった理由では保険は使えないということです。

また、外壁塗装で火災保険の申請を行えば、必ず保険会社のアジャスターが現地に伺い、本当に風災による被害なのかを確認します。
その調査結果によって保険がおりるかおりないかが決定します。
ですので、現場を見てもいない内から塗装業者が「0円で外壁塗装ができる」と言える根拠は無いのです。

ネットで「火災保険を使えば外壁塗装が0円に」などの広告を出している塗装業者にとっては、実際に保険がおりてもおりなくてもどちらでも良いのです。
「0円」「無料」という言葉を餌に皆様からの問い合わせを集め、後は適当な理由をつけて「保険がおりなかった、けど塗装工事はした方が良い」と強引に契約を結ぼうとします。
ここで提案されるのは、通常ではあり得ないぼったくりのような金額の工事か、手抜き工事を前提としたあり得ないような安い工事の二択です。

外壁塗装は高額な工事なのでできる限り安くしたいというお気持ちはわかりますが、外壁は大切な住まいを守る上で重要な箇所です。
10年、もしくは20年に一度、しっかりと塗り替えを行いメンテナンスをしてあげても決して損はありません。
火災保険の活用をご検討中の方は、同時に信頼できる塗装業者を見つけることが失敗しない外壁塗装のために必要なことなのです。